弓削多醤油の五十石木桶づくりがはじまりました。
弓削多醤油の五十石木桶づくりがはじまりました。
2024年春、創業100周年で新たに「百年蔵」を建てた弓削多醤油があらたに木桶をつくります。かねてから推し進めている地元「埼玉テロワール醤油」づくりで、今回の五十石の木桶も弓削多醤油の前を流れる高麗川の上流、隣町の飯能市東吾野の杉林の杉材を伐採しました。この地の杉は、かつては江戸の町をつくり、「西の川(高麗川)から運ばれる」ところから西川材と名付けられています。
杉の伐採をお願いするのは、300年以上この地で森を所有して林業を営む林家(りんか)木楽里の井上さん。木も山も活かすスペシャリストです。
井上さんは数えきれないほどの杉のなかから今回の木桶に適した一本を選び出します。「一本の木ではなくて、ひとつの山という生き物を見ると自然と適した木がわかる」と井上さん。
伐採するときには、倒す木も周辺の木も痛めないように入念な下調べから。倒す方向を誘導する引き綱を張って伐採します。
伐採した木は2ヶ月間ほど、葉からゆっくり木を乾燥させる伝統の仕事「葉枯らし」を行った後に山の斜面から搬出を行いました。
五十石木桶づくり、西川材の搬出
五十石木桶に使う西川材の製材
伐採された西川材は埼玉県飯能市にある大河原木材で丸太の皮をむき、製材します。丸太は一本一本、太さや反りが異なる為、違いを見極めながら製材をしていきます。製材された材木は、ゆっくりと乾燥させて仕上げていきます。
木桶の箍(たが)を作る為の真竹の伐採と製材
五十石木桶に使う箍(たが)を編む為の竹は長さが必要な為、埼玉県では探しても見つからず小豆島の真竹を使いました。20メートルほどある真竹を切って、八等分に割った後に人の手で丁寧に節を落とします。その後、箍(たが)を編みやすくするために太さを整え、先を細くして面取りを行います。そして、トラックで埼玉県日高市にある弓削多醤油まで運ばれます。
五十石木桶に使う西川材の仕上げ
五十石木桶 組み上げと完成
小豆島で仕上げられた箍(たが)材と側板は、埼玉県日高市にある弓削多醤油の百年蔵前に運び込まれ、側板を組み上げ、箍(たが)を編んではめ込み、底板を入れて完成しました。その五十石木桶は、百年蔵に運び込み設置されました。これから百年以上、弓削多の木桶仕込み醤油づくりに使われます。
さらなる弓削多醤油の挑戦は続きます。2026年3月16日(月)より3月22日(日)の一週間でもう一本、五十石木桶づくりを行います。伝統の木桶仕込みの醤油を後世に伝える為に、クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。ご支援いただいた皆様と一緒に、五十石木桶を作りたいと思います。是非、ご支援をお願いいたします。
クラウドファンディングプロジェクトへのアクセスは下記URLまで
https://readyfor.jp/projects/yugeta-kioke
プロジェクトの期間は2026年1月16日(金)午前10時より2026年2月28日(土)午後11時までです。