安全でおいしい理由
日本に来る外国人が、成田空港に到着すると醤油の香りがするといわれるほど、醤油は「日本の味」となっております。
そもそも醤油のルーツは中国から800年前に伝わった金山寺味噌です。これを当時、日本国内で作るろうとしたところ、偶然にも味噌表面に液汁がたまり、この液汁をなめると「うまい!」とのことで、この液汁をわざと作ろうとしたのが、醤油の始まりでした。中国では味噌になったものが、日本では醤油になる。これは日本の気候風土・原材料・微生物が、醤油が出来上がるのに適していたためだと考えられております。このため現代でも醤油の醸造方法は四季の温暖の変化に任せた天然醸造で、国内産の原材料を使用し、微生物の棲み着く木桶で醗酵・熟成した醤油が最もおいしい醤油となります。
しかしながら市販されている醤油の大半は外国産原材料を使い、短期間で醸造することが主流となっております。弓削多醤油では、国内産原材料の中でも特に、大豆の国内消費量の約0.018%しかない有機JAS認証大豆、小麦の国内消費量の0.009%しかない有機JAS認証小麦を使用し、木桶の中で1年以上醗酵・熟成したこだわりの醤油「弓削多有機しょうゆ」を醸造しております。
この大変貴重な有機栽培で育てられた国内産大豆・小麦は、自然の恵みをたっぷり受け、安心して食べることができるのと同時に、まさにおいしさのかたまりです。これらから作られる有機醤油は、まさしく安心して口に入れられることができ、おいしい醤油となります。また、蔵独自の微生物が棲み付く杉製の大桶で長時間、醗酵・熟成することにより、香りの良いコクのある醤油が出来上がります。醗酵が良いと、アルコール成分が醗酵により作られるのでアルコール添加をしなくても保存性の良い醤油となります。またうまみも良く出るため、アミノ酸などの化学調味料を添加する必要がありません。
「弓削多有機しょうゆ」、「高麗郷丸大豆醤油」などは保存料・着色料・化学調味料など全て無添加ですので、安心して口に入れられる、おいしい醤油です。
弓削多有機しょうゆに使用する有機大豆・有機小麦の産地
主に青森県にある農場と契約栽培しております。有機栽培の畑の場合、となりの畑で農薬などを使用しているとその飛散が問題になりますが、一つの畑が大きく、しかも森で囲まれているためそういった問題がありません。後ろに見えるのは世界遺産で有名な白神山脈。
高麗郷丸大豆醤油に使用する大豆・小麦の産地
高麗郷丸大豆醤油の大豆は埼玉県中部の鳩山町で契約栽培により作られています。
鳩山町は弓削多醤油工場から車で約15分のところにあり、須江地区、大豆戸地区の大豆生産者組合で大豆の生産を行っております。「ポッポッポはとポッポ、豆が欲しいかそりゃやるぞ」、という具合にまめに由来のある鳩山町のその中の大豆戸という、まさに大豆の産地としては最適の場所で栽培されています。
仕込水
醤遊王国のある弓削多醤油日高工場内からは、1日約100トンの伏流水が湧き出ております。弊社工場は秩父山脈から関東平野へ開ける扇状地の上にあるので、地下を流れる伏流水が豊富です。この豊富できれいな水を仕込水に利用しております。近くにはこの水を利用した酒蔵もあります。なお、湧き口にはサワガニやザリガニ、オニヤンマのヤゴが住んでおり、憩いの場になっております。(湧き水は仕込には使いません。地下約80mから汲み上げた水を仕込に使います。)