日本初!生醤油販売の歴史
弓削多の生醤油 【歴史】
最近では、「しぼりたて生しょうゆ」「吟醸しょうゆ生」といった名称の醤油を多く見かけるようになりました。
弓削多の生醤油の歴史は、2003年発売の「しぼりたて生醤油」に始まり、そして現在発売中の「吟醸純生しょうゆ」に続いていきます。
実は、2003年以前から、弓削多醤油では「熱殺菌(火入れ)をしない生醤油」を発売していました。
その商品名は「純生しぼりたて」で、現在でも醤遊王国で販売しています。しかし、この醤油は、精密ろ過をして微生物を取り除き、常温保管を可能にした生醤油。
2003年に発売した「しぼりたて生醤油」は、それまでの生醤油と違います。熱殺菌・精密ろ過・成分調整をしない、微生物の生きた要冷蔵の生醤油です。
なぜ、菌の生きた生醤油を発売したのか…?
最初は、市民団体からの要望がきっかけでした。
「抗生物質耐性菌から身を守る方法として、菌が生きている醤油を日常的に使用したい」「菌が生きた発酵食品は腸内の細菌叢を整えてくれる」「醤油の菌が腸管免疫系に刺激を与え、活性化する」「ヨーグルトなどの乳酸菌食品は、生きた菌がもてはやされているのに、醤油などの発酵食品は、流通上の問題で殺菌しているというのはおかしい」…ということで、発売することになったのです。
もし、このような効果を期待されて「生しょうゆ」をご利用される場合、菌が生きているかどうかをお確かめの上、お買い求めください。
他社の市販品の場合、菌が除去された生醤油がほとんど。弓削多の生しょうゆのように、菌の生きた要冷蔵生醤油は、まだまだ少数派なのです。
普通の醤油 : 加熱殺菌済み
普通の生醤油 : 加熱殺菌はしていないが、精密ろ過で除菌済み
菌の生きた要冷蔵生醤油 : 熱殺菌(火入れ)なし、精密ろ過なし
弓削多醤油が2003年に発売した「しぼりたて生醤油」は、「吟醸純生しょうゆ」と名称を変え、好評発売中です。姉妹品の「海の精使用吟醸純生しょうゆ」「重ね仕込み生揚げしょうゆ」も、すべて菌の生きた要冷蔵生醤油です。
なお、「しぼりたて生醤油」という商品名は、醤遊王国で手搾りしている生醤油に引き継がれています。もちろん、この醤油も菌が生きています。
醤油業界で、「菌の生きた生しょうゆ」という新しいジャンルを創った弓削多醤油。
お刺身に、冷やっこに、ぜひ弓削多の「吟醸純生しょうゆ」でお楽しみください。
市民団体の月刊誌「食品と暮らしの安全」
2003年12月号(No.176)より